サックス初心者のための練習方法

音楽

初心者にとって効果的なサックス練習方法とは

サックスを始めたいと思っている人は他の楽器と比較したら案外多いようですね。私の周辺にも始めてみたという人もいますし、ここ1、2年で結構上達した人も知っています。
そのきらびやかな外観、艶やかで美しい音色、多彩な表現力で多くの人々を引きつける楽器のひとつです。
ただ、初心者にとっては練習方法はどのようにするのか、どのようにすれば短期間で上達するのか不安な人も多いでしょう。
ここでは、初心者が効果的に練習し、演奏がうまくなるための具体的な方法を紹介します。

基本的な持ち方と姿勢

まずサックスの正しい持ち方と正しい姿勢が大切になります。良い音を出すための基本となります。

楽器の持ち方:サックスが目の前にあればわかりやすいのですが、言葉で説明すると左手で上の方を持ち、右手で下の方を持ちます。
両手の指10本は抑えるキーは決まっていて、ひとつひとつのキーに自然に触れるように設定します。
姿勢:まず猫背にならない、背筋をちゃんと伸ばし、上半身がリラックスした状態を保ちます。首、肩は楽な状態で、自然な姿勢を意識します。

ブレスコントロール(息継ぎ)の練習

サックスのブレスコントロールはとても重要で、良い音を出すために、安定した一定の息の流れを作ることが大切です。

腹式呼吸:お腹を膨らませるように息を深く吸い込みます。これで普段よりも大量の息をコントロールすることができるようになります。
ロングトーン練習:安定した一定の音をできるだけ長く、均一に吹く練習をすることにより、息の流れが安定し、音質が格段によくなります。

音階練習で基礎を固める

ドレミファソラシドなどの音階練習を繰り返しすることで指の動きがスムーズになり、かつ正しい音程の感覚が身につくようになり非常に効果的です。

メジャースケール:まず最初はドレミファソラシド(Cメジャースケールとよぶ)から始めます。何度も繰り返し指を動かし、一音一音を均一に出せるようにしましょう。
クロマチックスケール:半音を含む全ての音を順番に演奏します。正確な指使いと指の動きを滑らかにし柔軟性を向上させることができます。

簡単な曲を演奏して楽しむ

1~3までの基本的なテクニックを覚えたら、簡単な曲の演奏に挑戦してみましょう。できれば簡単であなたの好きな曲を演奏することで、楽しみながら吹き続けることができます。

簡単なメロディー:「きらきら星」や「オーラ・リー」など初心者向けの簡単なメロディーから始めてみましょう。
耳コピー:あなたの好きな曲を聴いて、そのメロディーを楽器で再現する練習です。音感が身に付き表現力が養われます。

リズム感を養うための練習

リズム感はサックス演奏において非常に重要です。リズムを正確にきざむことで、音楽との一体感が生まれます。

メトロノームを使った練習:メトロノームを使って、一定のテンポで演奏する練習を行いましょう。リズム感を正確に保つことができます。
リズムエクササイズ:リズムパターンを取り入れた練習を行い、色々な曲のリズムに対応できるようにしましょう。

フレーズ練習で表現力を高める

フレーズ(メロディーの一部)の練習は、音楽に、より感情がこめられた演奏するための重要な練習です。

短いフレーズを繰り返す:曲の中の短いフレーズを繰り返し何度も何度も練習し、滑らかに演奏できるようにしましょう。
ダイナミクスの変化音の強弱を意識して演奏し、表現力を高めます。演奏に深みが生まれてきます。

速い指の動き(パッセージ)の練習

速いパッセージを演奏するためには、指を正確に動かす技術とスピードが求められます。

ゆっくりから始める:どんなに速いパッセージでも最初はゆっくりと練習し、とにかく正確に指が覚え動くようにします。その後徐々にテンポを上げていきます。
部分練習:難しいフレーズを取り出して、とにかく集中して練習します。これによって、全体の演奏がスムーズにできるようになります。

耳のトレーニング

良い演奏をするためには、音を正確に聞き分ける能力が必要です。耳のトレーニングをひたすら行うことで、音感を養うことができます。

ハーモニー(和音)を聞く:ピアノやベースなど他の楽器などと合わせて演奏し、ハーモニーを聴き取る練習をします。アンサンブル能力が向上します。
録音して確認する:自分の演奏をレコーダーなどに録音し、聞き返して演奏の改善点を見つけます。自分の演奏を客観的に評価することができるようになります。

メンテナンスの知識を身につける

楽器のメンテナンス(お手入れ)も重要です。練習が終わったら各パーツの掃除など正しいメンテナンスを行うことで、楽器の寿命が延び、良い音が常に出るようになります。

リードのケア:リードは定期的に交換しましょう。使用後は専用に布で拭き乾燥させます。また、リードケースに収めるることで形状を保つことができます。
クリーニング:演奏後は必ず楽器内部をクリーニングしましょう。湿気や汚れを取り除くことができ、カビや腐食を防ぎます。

定期的なチェックと改善

上達するためには、ひとりよがりにならないよう、自分の進捗を定期的にチェックし、改善点を見つけることが大切です。プロにワンポイントでチェックしてもらうこともできます。

録音して聞き返す:自分の演奏をレコーダに録音し、聞き返して細かなミスに気づくことができて改善点を見つけることができます。
目標を設定する:短期的な目標(毎日の練習)と長期的な目標(曲の仕上がり)を設定し、計画的に練習を進めます。目標を達成することで、モチベーションを維持することができます。

モチベーションを保つ工夫

練習を続けていくためには、モチベーションが重要です。練習を楽しみながら続けるための方法を紹介します。

好きな曲を演奏する:自分が好きな曲を演奏することで、練習が楽しくなります。多少難しくても自分の好きな曲を目標にすることで、達成感が得られます。
仲間と一緒に練習する:機会があればライブハウスの素人セッションなど友人や仲間と一緒に演奏することで、楽しさがよりふくらみます。
また、プロからアドバイスをもらったり、競演することで、モチベーションが上がりより積極的にに練習できます。
練習日記をつける:練習内容や感想を毎日日記に記録することで、進捗が把握できます。後から振り返って時、自身の成長の度合を確認することもできます。

プロの指導を受ける

可能であれば、プロについてレッスンすることをおすすめします。プロのアドバイスを受けることで、無駄なく効率的に上達することができます。
独学よりははるかに無駄がなく上達の度合も大きくなります。

レッスンに参加する:地元の音楽教室やオンラインレッスン、通信講座などを利用して、プロの指導を受けてみてください。
独学よりもはるかに効率的に上達するための具体的なアドバイスやフィードバックをもらうことができます。                          個人レッスン:個人レッスンは、講師とマンツーマンで練習するため、きめ細かい指導を受けることができます。
自分の弱点や改善点、上達の度合いなど的確に指摘してもらえるので、効率よく上達できます。
グループレッスン:グループレッスンでは、他の生徒と一緒に練習することで、アンサンブルの技術やリズム感を養うことができます。
また、他の人の演奏を聞くことで新しい発見があり、学びの幅が広がります。ただし、講師は複数を生徒をみなければならないので、自分だけに取れる時間はマンツーマンより少なくなります。

音楽スタイルの理解

サックスの様々な音楽スタイルについて学ぶことで、演奏の幅が広がり、レパートリーも増えます。

音楽スタイル:サックスはクラシック、ジャズ、ポップス、ロック、フュージョンなど、様々な音楽ジャンルで使用されています。
自分が興味のあるジャンルについて学び、それに合った演奏技術を習得しましょう。

サックス関連のリソースを活用する

初心者にとって役立つリソースを活用することで、効率的に学習を進めることができます。

教則本:初心者向けの教則本は、基礎から応用までを体系的に学べるため、非常に有益です。具体的なエクササイズや練習方法が紹介されています。
オンラインチュートリアル(音楽技術や知識を教えるための指導方法やガイド):YouTubeや専門のオンラインレッスンサイトには、多くの無料および有料のチュートリアルが公開されています。映像で確認できるため、理解しやすくなります。
音楽アプリ:音楽学習に役立つアプリを活用しましょう。iRealProというカラオケアプリが有名で、特にジャズをやるひとは大抵は持っています。スマートフォンに入れておけばいつでもどこででも練習できます

継続することの重要性

どんなに優れた練習方法を知っていても、継続しなければ上達することは難しいです。練習を継続するための心構えと工夫について考えてみましょう。

小さな目標を設定する:長期的な目標だけでなく、短期的な目標を設定しましょう。「今日、今週はこのフレーズを完璧に仕上げる」「次のレッスンまでにこの曲を完璧に演奏できるようにする」など、目標を設定することでモチベーションが保てます。
習慣化する:毎日決まった時間に練習する習慣をつけましょう。短時間でも毎日続けることで、確実に技術が向上します。
練習環境を整える:快適な練習環境も大切です。特にサックスは大音量のため周りが住宅街だとなかなか吹きにくいものです。
近くに公共の施設で視聴覚教室あるところなど静かな場所で、そのような場所がなかったらカラオケ店でも楽器OKのところも多いので、集中して練習に取り組めます。

進捗を記録して振り返る

自分の進捗を記録することで、どのように上達しているかを確認しやすくなります。また、記録を振り返ることで、次のステップに向けた具体的な改善点を見つけることができます。

練習日記:毎日の練習内容や感想などを練習日記として記録しましょう。これにより、練習の効果を客観的に評価できます。
録音・録画:自分の演奏を定期的に録音・録画して、後から見返すことで、自分の成長を実感できます。

サックスコミュニティに参加する

ライブハウスでの素人セッションなどサックスコミュニティに参加することで、同じ目標を持つ仲間と交流し、互いにアドバイスしたり励まし合いながら練習を続けることができます。

オンラインフォーラム:サックスをやっている人が集まるオンラインフォーラムやSNSグループに参加して、情報交換やアドバイスを求めてみましょう。
地元のサークルやバンド:地元の音楽サークルやライブハウスでのセッションに参加することで、実際に他のプレイヤーと一緒に演奏する機会が得られます。これにより、アンサンブルの技術やステージ経験も積むことができます。

演奏会やライブを観に行く

プロの演奏を生で観ることは、非常に刺激的で自分自身の勉強にもなります。自分の目標を明確にし、モチベーションを高めるために演奏会やライブに足を運びましょう。

プロのコンサート:有名なサックス奏者のコンサートに行くことで、技術や表現力を間近で学ぶことができます。また、自分の目標を明確にできます。
アマチュアの演奏会:ライブハウスなどで開催されるアマチュアバンドや学生の演奏会も非常に参考になります。同じように練習を続けている仲間の演奏を観ることで、新たな刺激を得ることができます。

新しいチャレンジを見つける

サックスの練習がマンネリ化しないように、常に新しいチャレンジを見つけることが重要です。

新しいジャンルに挑戦する:普段演奏しているジャンルとは異なる音楽に挑戦することで、新たな技術や表現力を学べます。例えば、ジャズを演奏している人がJ-POPをやることで、音楽の幅が広がりまり楽しみが倍増します。
アドリブ演奏:アドリブ演奏は、自分の感性や技術を試す絶好の機会です。iReal Proなどを使って、自由に演奏する練習を行いましょう。

終わりに

サックス初心者が効果的に練習し、上達するための方法を紹介しました。
一番重要なのは、楽しみながら練習を続けることです。サックスの練習にはやはり時間と努力の継続が必要ですが、その過程で得られる喜びや達成感は何にも代えがたいものです。再度重要なポイントをあげます。

基本をしっかり身につける:持ち方や姿勢、ブレスコントロールなどの基本をしっかりと身につけましょう。
計画的に練習する:短期的・長期的な目標を設定し、計画的に練習を進めましょう。
楽しみながら続ける:好きな曲を演奏したり、仲間と一緒に練習することで、楽しみながら練習を続けましょう。
あなたにとってサックスを通じての音楽がとても素晴らしいものになるよう、心から応援しています。
サックスを吹くことで、素晴らしい音楽の世界を楽しみましょう。

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