サックスを吹くために肺活量を強化するトレーニング法
基本的なトレーニング
サックスを吹く時、安定した良い音を出すためには、肺活量が必要になってきます。
肺活量は年齢や性別よっても変わってきますが、だいたい成人男性では3500cc、女性では2500ccです。
肺活量が少なくても正しいトレーニング法をマスターすれば、ある程度はカバーできると思います。
ただ、運動不足や加齢によって、もともとの肺活量が落ちていくと、やはり上手に良い音を出せなくなってしまいます。
私も若くないので長い時間吹いていると、体調も関係してきますが、音を出しずらくなってきたなと思うことが時々あります。
ここでは、サックスを吹く時に、肺活量を強化して楽に音が出せるようになるためのトレーニング方法をご紹介します。
- 深呼吸をする(胸式呼吸):
- 鼻から深く息をゆっくりと吸い込み、肺をいっぱいに膨らませます。
- その後、口からゆっくりできるだけ長く息を吐き出します。
- 1セットあたり5〜10回を1セットとして、これを2〜3回セット繰り返して行いましょう。このトレーニングを毎日やるととても効果的です。
- 腹式呼吸:
- 通常は胸式より腹式呼吸が大事です。通常サックスを吹く時は腹式呼吸が基本です。
- 仰向けに寝て、手をお腹に置きます。
- 鼻からゆっくりとお腹に息を吸い込むように意識し、お腹を膨らせます。
- 腹が目いっぱいへこむようにして口からゆっくり息を吐ききります。
- これも毎日、1セットあたり5〜10回で、これを2〜3セット繰り返して行います。
- リップバブルエクササイズ(リップロール):
- 唇を閉じた状態で、息を吹き出しながらブルブルと唇を振動させます。
- 唇だけでなく、横隔膜・呼吸筋も鍛えられるので一石二鳥です
- このエクササイズを毎日、5~6回繰り返しましょう
有酸素運動で肺活量を強化
- ウォーキング:
- ウォーキングは、心肺機能を向上させるのに役立ちます。
- 実際40分のウォーキングはサックスを60分吹くのと同じ運動量(100Kcal)になります。
- 週に少なくとも3回、20分位からトレーニングします。ジムにあるウォーキングマシンでもよいので、慣れてきたら30分くらいまで徐々に時間を延ばしましょう。
- 最初はゆっくりめで良いですが、徐々に早歩きで強度を増やします。
- ジョギング:
- ウォーキングに慣れてきたら、ジョギングもできれば取り入れてみましょう。ただシニアの方はあまり無理をしないで下さい。かえって体調を悪くします。
- ジョギングでのトレーニングは心拍数を上げで、持久力を向上させるのに役立ちます。
- 週に2~3回、各回30分程度行ってみてください。ゆっくりたペースでいいです。体をこわしたら元も子もないので無理のないように行いましょう。
- サイクリング:
- 屋外やジムなどのある固定バイクを使用してサイクリングを行うと、肺活量をアップさせるのに役立ちます。
- 週に2~3回、各回30分程度行います。これもあまり無理をすることがないように!
音楽関連エクササイズ
ここでは、実際サックスを使って練習する方法を紹介します。
- ロングトーンの練習
- 高いほうのG(ソ)を不安定にならないように唇を安定させ一定の音量と音質でできる限り長く吹き続けましょう。最初のうちは音が不安定になりますが、毎日、10〜15分間トレーニングすると、肺活量がアップし、息のコントロールもうまくできるようになります。
- 音階練習:
- 最初はドレミファソラシドで練習し、息を意識しながらゆっくりと吹きます。できれば色々な音階(レミファソラシソレなど)で練習してください。毎日、息の準備運動として10〜15分程度行います。息の流れが安定してきます。
息をたくさん吸う練習
SAX奏者の馬越脇崚さんがYOUTUBEで公開している肺活量アップのトレーニング動画を載せておきます。これを毎日実践したらかなり肺活量がアップしますよ!
その他のアプローチ
- ヨガ:
- ヨガの呼吸法やポーズは、肺活量を向上させ、全身の柔軟性がアップします。
- ヨガは必須ではありませんが、肺活量を鍛えるばかりでなく、心身の健康を向上させるのためのトレーニングと思ってやると案外気楽にできますよ。
- 水泳:
- 水泳は全身の筋肉を使います。呼吸をコントロールするため、肺活量の向上に非常に効果があります。ヨガと同じように心身の健康向上のためにもとても役立ちます。
すべての練習を行うのは難しいので、日によってトレーニングを組み合わせてみましょう。
仕事が忙しい時はどれか一つに絞って、時間に余裕ができる休みの日に他のプログラムを取り入れてみてください。
また、あまり無理をせず休息を取ることも大切です。
肺活量を強化する練習と休息を要領よく取り入れることで、サックスを吹くのに必要な肺活量と持久力が向すること受けあいです。
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