テナー アルト ソプラノ どのサックスを選ぶ?

音楽

テナー アルト ソプラノどのサックスを選ぶ?

ここでは、重く低音がでるバリトンサックやバスサックス(ジャスでもほとんど使われない)は省略します。

音域と音色

  • ソプラノサックス:アルトやテナーより高音域を担当し、明るくクリアな音色が特徴です。高音域特有の澄んだ音が出ます。ジャズやポップスなど、いろいろなジャンルで使用されています。ケニーGなどソプラノに特化したアーティストもいます。特にソロやメロディラインを演奏するときにその特徴が明確に出ます。演奏者のテクニックにより差が出るので、温かさと冷たさ、を表現ができます。ただし、管が短いため音程を安定させるのが難しいです。
  • アルトサックス:アルトサックスは、ソプラノサックスとテナーサックスの中間に位置しますがその分、非常に幅広い音域をカバーできる楽器です。初心者が始めるには最適かもしれませんね。中音域が中心なので比較的吹きやすいです。音に丸みや深みがあり、柔らかい音から、力強く明るい音まで幅広い表現が可能です。ソプラノよりも落ち着いた音色、テナーよりは軽快な音を出すことができます。ジャズだけでなく、ポップスやクラシックなど色々なジャンルで使われ、柔らかい音色から鋭い音色まで幅広い表現ができます。
  • テナーサックス:テナーサックスはアルトサックスと比べると低い音域を持ち、バリトンサックスよりも高めの音域になりますが、音域は幅広く、低音域での豊かな響きが特徴です。力強い低音が特徴で、豊かな響きがあります。特に中低音域では、アルトより太い音色が特徴です。音がどっしりとしています。特にジャズの演奏の中心的な楽器で向いており人気のある楽器です、その時々の感情をストレートに表現できます。音域もアルト同様広く、表現力も高いため、初心者から上級者まで幅広く人気のある楽器です。

重量とサイズ

  • ソプラノサックス:重量は約1kgから1.5kg程度です。全長は 約65cm〜70cm程度ベルの直径は約10cm〜12cmなのでアルトやテナー比べたら一番軽量です。なので持ち運びしやすい楽器です。ソプラノサックスは通常、直管状(ストレート型)の形をしています。
  • アルトサックス:重量は約2.3kg〜2.5kg程度です。重量ではソプラノサックスとテナーサックスの中間に位置します。全長は約65cm〜70cm適度で、ベルの直径は約12cm〜15cmです。比較的に持ち運びや演奏がしやすい楽器です。初めてサックスを演奏する人にも扱いやすいサイズです。アルトサックスは、重量、サイズの面で初心者から上級者まで幅広く使われています。

    テナーサックス:重量は、約3kg〜3.5kg程度です。全長は 約80cm〜85cm程度、ベルの直径は約15cm〜18cmで、ソプラノやアルトと比較して重いため持ち運びには少し面倒かもしれません。その分低音域の豊かな響きが得られます。重量、サイズが大きいので、テナーサックスは少し慣れが必要ですが、そのパワフルな音色と表現力から、特にジャズでは中心的存在だと言えるでしょう。大きなサイズが、深い音色に影響しています

学習と演奏のしやすさ

  • ソプラノサックス:ソプラノサックスは、他のサックスと比較してアンブシャ(口の形)が難しく、息のコントロールがしずらい楽器です。音を常に安定させるには、唇の筋肉の使い方と息の強さを繊細にコントロールする必要があります。音程が不安定になりがちで、初心者には正しいピッチで演奏するのが難しいでしょう。高音域では特にピッチが狂いやすいため、耳の訓練や細かい調整が必要です。耳できいて常にコントロールすることが必要でしょう。運指はほかのサックスと同じなので問題ありません。他のサックスと比べると軽いので、長い間演奏しても疲れにくいです。
  • アルトサックス:アルトサックスは運指(指の押さえ方)がシンプルで、直感的に指の動きが理解できます。音域もソプラノとテナーの中間なので、初めてサックスを吹くには比較的に扱いやすい楽器です。初心者に最も適しており、音程も比較的安定しやすいです。基本的なテクニックを学ぶのに適しています。ソプラノサックスよりはアンブシュア(口の形)が安定しやすいです。口の動きなど繊細な調整を求められないため、息をちゃんと入れれば比較的簡単に音が出ます。アルトサックスが多くの人に選択される理由の一つです。低音から高音まで簡単に演奏でき、ジャズだけでなくクラシック、ポップスなど色々な音楽ジャンルに向いています。比較的軽いので長時間の演奏でも疲れにくく子供や女性、シニアの方でも吹きやすいです。アルトサックスは、サックスの中でも最も学びやすく吹きやすい楽器と言えるでしょう。
  • テナーサックス:、初めてサックスを学ぶ人にとっても、運指はシンプルで覚えやすいでしょう。アルトサックスよりテナーサックスはやや大きいマウスピースを使用します、なのでアンブシャ(口の形)がやや難しいです。息の圧力も少し強めに保つ必要がありますが、これは練習を通じて次第に慣れるものです。音程のコントロールがアルトより少し難しいですが、息の使い方を学ぶ上で良い練習になります。ソプラノサックスに比べてピッチが安定しやすく、アンブシュアや息のコントロールがしっかりしていれば、比較的正確な音程を保つことができ安定した演奏ができます。初心者でも良い音が出やすい楽器と言えるでしょう。テナーサックスは、豊かでアルトやソプラノと比べ深くて力強い音色が特徴です。特にジャズ奏楽では非常に魅力的です。ただ一方でテナーサックスは、アルトサックスに比べると重量や息のコントロールや重量面での負担がありますが、音色が豊かでパワフルなため、演奏の楽しさをすぐに実感でき、特にジャズや吹奏楽、ポップスなどで使用される場面が多いです。

音楽のジャンルとスタイル

自分が演奏したい音楽のジャンルも選ぶ際の重要な要素です。

  • ソプラノサックス: ソプラノサックスは、特にジャズやポップスの分野でよく使われる存在です。多くのジャズミュージシャンが、ソロ演奏やアンサンブルの中でその独特な高い響きを十分に活かすことができます。ソロやアンサンブルで柔軟に使えるため、様々な音楽スタイルに適しています。ソプラノサックスは、クラシック音楽でも使用されています。現代音楽の作品やアンサンブルでのパートとして、柔らかい音色を奏でることができます。
  • アルトサックス: アルトサックスは特にジャズの中で非常に重要な楽器です。ジャズの神様と言われるチャーリーパーカーなど多くの著名なジャズミュージシャンがこの楽器を使用しています。また、アルトサックスはポップス音楽でも演奏されることが多く、多くのヒット曲、シティポップスなどで印象的なサックスソロが間奏で格好いいメロディーを吹く場面を見たことがあるという人も多いと思います。山下達郎などのステージでも効果的に使われていますね。
  • テナーサックス: テナーサックスはジャズ音楽の中でも重要な楽器です。ジョンコルトレーンやソニーロリンズなど多くの著名なジャズミュージシャンが使用しています。特にビバップやモダンジャスでのアドリブ演奏が特徴です。中音域のメロディーやソロパートを演奏したい場合に向いています。テナーサックスは感情的で力強いソロが得意で、独自のサウンドを奏でます。

予算

サックスの価格はモデルやブランドによって異なりますが、一般的には以下のような価格帯です。

  • ソプラノサックス:初心者向けモデルで約40,000円~100,000円程度                       中級者向けモデルで約100,000円~300,000円程度
  • アルトサックス:初心者向けモデルで約40,000円~100,000円程度                                                  中級者向けモデルで約100,000円~300,000円程度
  • テナーサックス:初心者向けモデルで50,000円~120,000円程度                                                     中級者向けモデルで 約120,000円~300,000円
  • 中国製などは2万円台からあるようですが、初心者の方でも避けたほうが良いです。根本的なつくりと音のバランスなどが悪いのでお勧めしません。

まとめ

  • 色々な面で比較してきましたが、初心者がサックスを始める場合、一番にお勧めなのはアルトサックスです。演奏しやすいサイズやバランスの良い音色、安定した音程がおすすめする理由です。
  • こんな音色が良いと、こだわりがある場合は、それぞれテナーサックスやソプラノサックスを候補にあげてもよいでしょう。ただ、やはり練習のしやすさや楽器の取り扱いやすさからすると、やはりアルトサックスが一番の選択肢となると思われます。
  • まず始めは実際に楽器店で3種のサックスを試奏してみることが大切です。自分の体格や好みに合った楽器を見つけるために、特に楽器店にいる専門家やプロの助言を受けましょう。

以上のポイントを押さえて、自分に合ったサックスを選びましょう。

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