初心者が知っておきたいサックスの重要ポイント
楽器の選び方
- 種類の選択: 初心者にはアルトサックスが一番のおすすめです。テナーなどほかのサックスと比べるとアルトサックスは比較的小さく軽く、音が出しやすいので最初に選択するならやはりアルトでしょう。
- ブランドとモデル: 初心者におすすめのブランドとして、ヤマハ(Yamaha)やセルマー(Selmer)それにヤナギサワ(Yanagisawa)があります。そのなかでもヤマハのYAS-280やYAS-480は初心者にぴったりの楽器です。
- 試奏と購入: ただ見るだけではサックスの良し悪しはまったくわかりません。楽器店では遠慮せずに実際に試しに吹かせてもらって、自分に合った楽器を選びましょう。その際はサックスに詳しいひとに一緒に来てもらう方がよりよい楽器を選べるポイントとなります。音が出しやすいか、手のぴったりフィットするかなどを確認ましょう。
正しい持ち方と姿勢
- 持ち方: サックスは首からストラップで吊り下げ、両手で支えます。左手が上、右手が下に来るように持ちます。
- 姿勢: 背筋はまっすぐ伸ばします。体全体をリラックスしながら立ちます。楽器の位置をストラップで調整しながら自分の体にフィットするようにします。猫背にになって体を曲げないようにします。
基本的な運指
- 運指表の活用: できれば楽譜の入門書に書いてあるようなサックスの運指表(サックスのイラストで押さえるところを黒色でしましてある)を見ながら、各キーの指の配置を確認します。最初はCメジャースケール(ドレミファソラシド)から始めましょう。
- 指のトレーニング: 指の動きを確認しながらゆっくりとスケール練習を行いましょう。正確な指の動きを何度も何度も繰り返し練習することで曲を演奏するときスムーズに動くようになります。
ブレスコントロール
- 呼吸法の練習: 基本的にサックスを吹くときは腹式呼吸を意識します。胸式呼吸だと息が長続きしません。息を鼻から深く吸い込む練習をします。腹部を膨らませるように息を吸い、ゆっくりと吐き出します。
- ロングトーン練習: 一定の音を長く吹き続けるロングトーンの練習を行います。音がふらつかないように安定した音を出すためには不可欠な練習です。
音を出す基本テクニック
- マウスピースのくわえ方: マウスピースのリード部分を軽くくわえて、唇をマウスピースに密着させます。歯は直接マウスピースに当てないようにしましょう。クラシックとジャズではくわえかたが違います。別の項で説明します。
- アンブシュアの調整: アンブシュア(口の形)を整え、舌の位置を確認します。正しいアンブシュアが安定した音を出すためにとても重要です。
リズム感の養成
- メトロノームの使用: リズム感を養うためには、メトロノームに合わせて演奏することが重要です。最初はゆっくりとそして徐々に早くしていきます。一定のテンポをくずさないよう心がけましょう。
- リズムパターンの練習: 簡単なリズムパターンを繰り返し練習します。これも初級の教則本などに書かれています。8分音符や4分音符のパターンをしっかり正確に吹くことができるようにしましょう。
基礎練習の重要性
- 毎日の練習: 毎日の練習に今まであげたような基礎練習を取り入れます。スケール練習やロングトーンは必須です。それだけでは変化がなく面白くないので簡単な曲を演奏すると変化があって面白くなります。
- 練習時間の確保: 短時間でもよいので毎日続けることが大切です。毎日30分から1時間程度の練習を心がけましょう。
練習曲の選び方
- 簡単な曲から始める: 初心者向けの簡単なメロディーを選びます。ポピュラーソングの簡単なアレンジなどが良いでしょう。
- 好きな曲を選ぶ: 自分が好きなジャンルやアーティストの曲を選ぶことで、モチベーションを維持しやすくなります。その場合も難しくない簡単な曲を選びましょう。
サックスのメンテナンス
- 掃除方法: 演奏後は必ず楽器をスワブ(専用のクリーニングの布)などで掃除します。特に、マウスピースやネック部分は毎回清潔に保ちましょう。楽器を長持ちさせるには必要です。
- 保管方法: 楽器を直射日光や湿気から守り、専用ケースに入れて保管します。特に夏場など車の中に置きっぱなしにするのは絶対やめましょう。
モチベーションの維持
- 目標設定: 最初は簡単で自分の好きな特定の曲を完全にマスターすることからはじめ、最終的にはバンドで演奏することを目標にしましょう。
- 仲間と一緒に演奏: サックス仲間と一緒に練習したり、セッションに参加することで、楽しく続けられます。
レッスンの受講
- プロの指導: 初心者はプロの指導を受けることで、正しい基礎を身につけることができます。地元の音楽教室やオンラインレッスンを探してみましょう。
- 定期的なフィードバック: 自分の演奏を録音し、レッスンの際に講師にフィードバックをもらうことで、成長の度合いを確認できます。
音楽理論の基礎
- 基礎知識: 音楽理論の基本を学ぶことで、楽譜を読む力が向上し、演奏の理解が深まります。音階、コード、リズムの基本を理解しましょう。
- 楽譜の読み方: 音符、休符、拍子記号などの楽譜の基本的な読み方を学びます。
さまざまなスタイルを試す
- ジャズ、クラシック、ポップス: サックスはさまざまな音楽ジャンルで使われます。いろいろなスタイルの曲に挑戦することで、自分の好みや得意なジャンルを見つけましょう。
- 即興演奏の練習: 特にジャズを演奏する場合は、即興演奏(アドリブ)のスキルを身につけることが大切です。
演奏会や発表会に参加
- 目標設定: 演奏会や発表会に参加することで、目標を持って練習に励むことができます。自信を持って演奏できるように準備しましょう。
- 他の演奏者との交流: 演奏会に参加することで、他のサックス奏者や音楽仲間との交流が広がります。
音源や動画の参考にする
- プロの演奏: 有名なサックス奏者の演奏を聴いたり、動画を見たりすることで、自分の演奏に取り入れたいテクニックや表現方法を学べます。
- 参考資料: 教則本やオンラインのレッスン動画など、参考になる資料を積極的に活用しましょう。
16. メンタル面のケア
- リラックス法: 練習中や演奏中に緊張しないよう、リラックスする方法を身につけます。深呼吸やストレッチが効果的です。
- ポジティブな姿勢: 練習での失敗や挫折をポジティブに捉え、成長の一部として前向きに取り組みましょう。
技術の向上
- 上級テクニック: 基礎が身についたら、ビブラートやベンド、マルカートなどの上級テクニックに挑戦してみましょう。
- 音色の改善: 自分の音色を磨くために、いろいろな奏法やアクセントを試してみます。
サックスの歴史と文化を学ぶ
- 楽器の背景: サックスの発明者であるアドルフ・サックスや、楽器の歴史について学ぶと、演奏への理解が深まります。
- 有名奏者の研究: チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーン、ケニー・GなどJAZZやスムースJAZZの代表的アーティストの曲を聴いてみましょう。
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